クライアントの事前準備

 店舗デザインのクライアントは、何の準備もせずにデザイン事務所を訪れるべきではありません。事務所にスケッチを依頼する時点で、既にコンセプトやデザインの理想を伝える必要がありますし、事務所側の説明が全く頭に入ってこなければ、契約を前に進めることが出来ません。そこで、まずは理想に近いデザインを、写真等を使って説明できるように準備しておきましょう。他社の店舗でも構いませんから、写真におさめておくのです。もちろん写真を撮る時は、その店のオーナーの許可が必要になります。特に内装を撮影する時は不自然な行動に見えますから、トラブルを起こさないように細心の注意を払わなければなりません。

 理想のデザインを準備できたら、今度は予算として幾らまで計上できるのかを、なるべく具体的に決めておきましょう。クライアントの中には、理想に近づけたい気持ちが先走ってしまい、予算を顧みずに話を進めてしまう人もいます。しかし現実は厳しいもので、予算を過度にオーバーしてしまえば、当然そのデザインを根本的に見直さなければなりません。大事なのは、最初に予算という前提条件があるということです。人によっては予算を明確化するのが恥ずかしいと感じる人もいるようですが、デザイン事務所の顔色を気にする必要はありません。

 また、予算とも関係しますが、改装する店舗の状態を正確に把握しておく必要もあります。最近流行りの居抜き物件であれば、デザイン費用は大幅に削減することが出来ます。逆にスケルトンタイプの物件であれば、インフラまで含めてどのように設計するのか、一から考えなければならず、施工費用はもちろんのこと、デザイン費用も高くなってしまいます。因みに賃貸物件であれば、工事期間中も賃料が発生する点を頭に入れておく必要があります。

投稿日: 2019年6月13日admin

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